厳寒に

立春も過ぎましたが、真冬の寒さが続いています。

せめてお茶室の中では、春の足音を待ちわびながら、ほっこりと温まりたいですね。


こんな厳寒の時期には、絞り茶巾。

深さのある筒茶碗を温めて持ち出し、茶碗に湯を入れてから茶巾をたたみ直すことで、お客様により温かさを感じていただこうという、心づかいのお点前です。

季節の扱いが楽しい絞り茶巾・筒茶碗ですが、口の狭い茶碗にこぼさずに湯をさしたり、上手にお茶を点てるのは意外に難しく、茶巾を手際よく扱うのもコツが必要です。

絞り茶巾の他にも、お客様の前で茶巾をたたみ直す点前はたくさんあります。

平素から水屋で何となく茶巾をたたんでいると、点前中の所作にも表れてしまうので、帛紗捌きのように丁寧に扱うよう心がけましょう。

お菓子は、「此花」。

梅の異称は、此花、花の兄、春告草、風待草、好文木など、数多くあります。古くから日本人に愛されてきた梅。

松本では梅の開花はまだ先ですが、着実に春は近づいています。

裏千家茶道 青楓庵

松本市の裏千家茶道教室です

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