長月の稽古茶事

まだ残暑厳しい長月、稽古茶事を行いました。

月が美しい季節、観月の趣向でおもてなしを。

始まる前、亭主のAさんは かなり緊張した様子。しかし迎付を終えると、席入り、主客挨拶から始まり、怒涛の懐石を迎えます。

懐石がスタートすると、厨房は戦場のよう(半東Sさん談)

盛付も分担してすばやく、美しく。同時に次の準備も!

あつあつの萩真蒸

すり身をするのにかなり苦戦したけれど、見事なできばえ。

魳の塩焼き

骨取り、串打ちに手こずりながらも、炭火でふっくら焼けました。

飛龍頭と茄子、オクラの炊き合わせ

揚げ物初挑戦!のHさんの渾身の飛龍頭。


ご飯の炊き方も上々で、一文字 ⇒ 飯器① ⇒ 飯器② ⇒ お焦げ(湯斗)と、ご飯の変化を楽しんでいただけたのではないでしょうか。

水屋方では、「本格的な和食を作ったのは、今回初めてですー」という方も多かったのですが、終えた後の満足度が高かったようで、「和食っていいですね!」「料理、もうちょっとやってみようと思います」という声があがりました。いいね、いいね!


懐石が終わると、茶事の大部分が終了したような気がして、ほっとしてしまいますが、本番はこれから。

後座は、頑張ってお稽古を重ねた 続き薄茶にて、心をこめた一盌をふるまいます。

亭主と半東は、それぞれの細かな動きを確認しながら、一日頑張りました。

正客をはじめ客方の皆さんも、茶事の流れをしっかり予習して 茶事に臨みました。

平素の稽古は茶事の割り稽古であり、それが繋がり、亭主と客とで ひとつの茶事を作り上げるということを体感してくれたのなら嬉しいです。


いろいろと反省すべき点も多く、私自身とても勉強になりました。

しかし、客方、水屋方、それぞれの立場でとても楽しんで参加できた様子で 安心しました。

また役割を変えて挑戦し、お茶事の楽しさを深堀りしていきましょう!

裏千家茶道 青楓庵

松本市の裏千家茶道教室です

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