灰のお手入れ

今年は豪雨による災害が多発した 大変な梅雨でした。八月に入りようやく長い梅雨が明け、夏本番をむかえました。

この時期、お茶の家では、炉灰のお手入れという大仕事が待っています。

「梅雨明けのギラギラの太陽で!!」とよく言いますが、確かに、住宅環境にもよるでしょうが、晩夏になると、午後の日差しが陰りがちで、一日で乾ききらないことがあったので、梅雨明け後はできるだけ早いうちに行うよう心がけています。

・・ということで、「今こそやらねば!!」と、気持ちを奮い立たせて、炎天下のもと立ち向かいます。


灰の手入れは、簡単に説明すると、次のとおりです。

1.灰に水を張って混ぜ、不純物と共に上澄みを捨てる。

2.灰を広げ、日光に当てて乾かし、ほうじ茶を混ぜて揉みこむ。またしっかり乾かす。

  →何度か繰り返す。

3.湿し灰の分は、乾かしすぎないうちにふるいにかける。

4.下地灰は、完全に乾かし、ふるいにかける。


濡れた灰は重いし、真夏の日差しを浴びつつ灰を揉みこんだり、ふるったりというのはかなりの重労働です。でも、毎年のお手入れによって、少しずつ良い灰に成長していくので、欠かすことはできません。すべてふるい終えて、片付けると、「無事にこの夏の務めを終えましたぁ!!」と気分爽快です。

まだまだ風炉の季節が続きますが、今年も安心して炉の季節を迎えられそうです。

裏千家茶道 青楓庵

松本市の裏千家茶道教室です

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